新しく世界を考える メモ 4 霧幻世界編

創作メモ

 皆様おはようございます。 ライドと申します。

 今回からは六つの世界。その一つである二つ目の世界、霧幻世界の詳細な設定部分についてを書いて行こうと思います。(今回も(以下略))

 以下本文に成ります。

 なんで一つ目からじゃないのとか思われているかもしれないので、理由を先に答えさせて貰います。

 そんなの……僕が一番設定に凝った世界だからに決まってるじゃないですか。はい。要は自慢したいと言う理由だけですので、読者の皆様方は順番が違うからと気になさらなくても構いませんよ。態々一つ目、二つ目と書いていますが、所詮は区別し易い様に番号を付けただけの数字ですから。

霧幻世界

 ある時、天体世界に存在する彼の生物が偶発的に出来たばかりの世界を観測した。その生物は、同胞達から逃げるかの様にその新たに出来たばかりの世界に逃げ込む。

 彼の生物は、元々地球と呼ばれる星に在る深き深き海の底で長き時を過ごしていた。その為、逃げ込んだは良いものの、新たに出来たばかりの何もない、海の存在しないその世界でこれからの長き時を生きる事は困難を極めた。

 それ故に、彼の生物は出来たばかりのその世界を作り変える。自分が住みやすい様に、そうまるでリフォームでもするかの様に簡単に。仮初の海を作り、星空を作り、光を作り出しそして自身の支配が届く全てを霧で囲い込んだ。

 そうして新たな世界は形を成した。彼の生物が必要な分だけ、最低限の小さな世界。そんな世界で、彼の生物は己の眷属を呼び寄せ、自身の楽園を築き上げる。

 だが、ある時を境に楽園の日々は終わりを告げ、僅かな眷属だけを残して彼の生物は深き深き仮初の海の底で長き眠りに付くことと成った。

 それと入れ替わるかの様に、世界に二人の来訪者が現れる。

 来訪者は互いの存在を知る事も無く、世界に残された彼の生物の眷属達の元でそれぞれ生かされる。

 やがて二人の来訪者は成長し、彼の生物の眷属達の手によって力を譲渡された。一人は創造の力を、もう一人は破壊の力を。

 創造の力を手にした来訪者は、一面が海の世界に大地を作りだし他世界から居場所の無い者達を呼び込み、楽園を築こうとする。

 だが、破壊の力を手にした来訪者は楽園が完成する直前に、もう一人の来訪者を手に掛ける。

 楽園は崩壊し、新たな世界の支配者の立場を巡って混沌の時代が始まった。

 そうして続く長き争いの日々、時には王の証を巡って、時には共通の脅威を排除する為、時には絶望した鋼の獣を止める為、人々は無益な戦いを繰り返す。

 その果てに霧幻の世界に暮らす人々は疲弊の末に平穏な日々を手に入れる。ただ、植え付けられた呪いの様に人々は恐れた、ようやく手に入れた平和を乱す存在を。人々の願いの元、他世界との繋がりを捨て、独立した一つの世界が完成した。

 と、ここまでツラツラと書いて行きましたが、これが大雑把な世界の始まりから終わりまでの話です。

 どうして創造の力を手にした来訪者が楽園を築こうとしたのか、どうして破壊の力を手にした来訪者は、もう一人の来訪者を手に掛けたのか、混沌の時代に生きた人々はどのような考えを持って生きていたのかを書いた物語はいずれWeb小説と言う形で発信予定ですのでお楽しみ。

 とまぁ、設定を書いて行く前に知っておいて欲しい前提のストーリーを大まかに書いたのですがいかがでしたでしょうか。なんとなくは世界観を創造して頂けたでしょうか。

 新しく世界を創造する為に、どうしたものかと思った僕はまず神話の様にストーリーから考えてみたのですよ。

 あくまで個人の感想ですが、世界が始まってから終わるまでのストーリーを考えると全体の舞台を考え易かったです。

 もしも、この記事を読んでいる方で、ファンタジーでもサイバーパンクでもジャンルは構わないですが、異世界の世界観を考えている際に悩んでいる方が居るのでしたら、世界の成り立ちをどうするかから考えてみても良いのではないでしょうか。なんて素人のアドバイスなんて当てに成りませんよね。

 さて続いて、その霧幻世界の大陸について書いて行きます。

霧幻世界 大陸と各国家の場所について

 彼の生物に作られた一面に海が広がるこの世界。そんな世界に最初の大地を創り出したのは創造の力を来訪者に分け与えた彼の生物に仕えた眷属だった。

 彼の生物に仕えた眷属によって作られた最初の大地に、創造の力を分け与えられた来訪者は名前を付ける。

 竜大陸 大陸とは名ばかりの小さな島。だが、創造の力を手にした来訪者、幼き彼女からすればそれは伝え聞いた大陸と見まごう程の広さだった。(実は面積についてはどの大陸も、まだ具体的には決めていませんのであしからず。場所は上の画像に描かれている中央の灰色部分です)

 創造の力を手にした来訪者。幼き彼女は年相応の願いを持つかの如く、一つの祈りを天に捧げる。手を取り合える友が欲しいと。力の使い方もまだ拙かった彼女だが、その祈りによって知らず知らずの内に他世界との繋がりを創り出してしまう。

 その繋がりに触れられるものは全て居場所の無い者か、居場所を失った者だけだ。だからこそ、その繋がりによって導かれるかの様に、この世界へ、彼女の元にやって来た彼ら彼女ら二十の怪物達は直ぐに意気投合するかのように彼女の友となる。

 やがて、他にもやって来た新たな来訪者達のお陰で、竜大陸だけでは手狭になった。そうした状況で彼女は今後行う予定の楽園計画の為にも、大地を増やす事を決める。そうして出来た三つの大地。

 翼の大地、顎の大地、脚の大地。これらは新たにやって来た多くの種族が暮らしやすい様に、創造の力を手にした彼女が態々作りだした広大な大陸。これら三つの大地は、彼女の願う楽園を実現させる為の大地。だが、その願いが叶う事は無かった。

 創造の力を手にした彼女が命を落として消えた後、竜大陸を離れた者達は三つ各地の大地に向かい、自身が暮らしていく為に、自身が新たな世界の支配者となる為に、或いは争いから逃れる為にそれぞれの村を、町を、国を作った。

 翼の大地 竜の翼を模した最も広大な大地。北部は雪が降る冷たき地。中央から東では風が吹き、よく雨の降る地。中央から西では作物が育ちやすい肥沃な地。(場所は上の画像に描かれている上部に有る大きな肌色が多い部分です)

 翼の大地には三つの国家が在ります。北部には、北魔族領と呼ばれる魔族の支配する国。東部には王国と呼ばれる人の王が治める国。西部には多くの種族を支配し、納めている悪魔と契約した王が治める帝国が存在している。

 顎の大地 竜の顎を模した南西部に存在する大地。多くの木々が育つ動物達が暮らすのに適した地。(場所は上の画像に描かれている左下部の緑色が有る部分です)

 顎の大地には一つの国家が在ります。顎の大陸全てを治める獣王国が存在しています。

 脚の大地 竜の足を模した南東部に存在する大地。砂と荒野が広がる魔力(マナ)が他よりも多く存在し易くした地。(場所は上の画像に描かれている右下部の肌色と黄色の二色が有る部分です)

 脚の大地には二つの国家が在ります。一つは左側に在る殆どが砂漠の土地に築かれた、争いを仕掛けない中立国。もう一つは西側に在る砂漠と荒野の土地に築かれた魔法使いの集う魔法国。

 これら四つの大地と六つの国家が霧幻世界には存在します。(最初から六つの国家が出来た訳では無く、多くの築かれた小国がやがて一つの国家に統合された結果、六つに成ったと思って下さい)

 それでは、ここまで読んで頂きありがとうございました。

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